現代では、おせちと言うと、おせち料理のことを指します。この、おせちという言葉は、おせちく、という言葉から来ています。
おせちくとは、漢字にすると、お節供となります。一年の節目を祝うお供えのことです。一年は十二の月から成り立っていますが、十二ヶ月は二十四節季から成っています。この一番最初の節を祝い神様へのお供え物としての料理がおせち料理というわけです。
おせち料理は重箱に入れられていたり、黒豆や数の子や海老など、中身のほうも決まっています。これは、語呂合わせや食材のイメージからめでたい物を詰めることになっているからです。
豆はまめに働くなどの意味があります。数の子は子沢山や子孫繁栄の意味があります。海老は、その見かけから長寿の意味があります。
更に海老は火を通すと赤くなり、この色がめでたさや魔よけと関連付けられています。
これらの料理を重箱に詰めるのは、めでたさを重ねるという意味があるためです。ある程度日持ちのする料理ばかりを詰めるのは、正月の間は主婦が料理をせずに休むことができるようにするためです。
2014年12月19日
おせち料理のおせちとは、季節の変わり目の祝いの日である節日のことです。
そのため、本来おせち料理は節日に作られる祝い料理全般のことを指していました。
しかし、2015年、現在はおせち料理と言えば重箱に詰められた正月の祝い料理のことを意味します。
略称として、単純におせちという名称でも親しまれています。
おせちの基本的な内容としては、肴と煮しめ、焼き物と酢の物が挙げられます。
地域によって様々な特色があるため、具体的な内容は異なります。いずれも濃い味付けが特徴的であり、これには正月の期間を通して食べられるように腐敗を防ぐ役割があります。
いずれの地方にも共通しているおせちを以下に具体的に挙げていきます。
肴の代表的なものとしては、金運を願う栗きんとんや縁起の良い色味の紅白蒲鉾、五穀豊穣を祈る田作りなどがあります。無病息災の黒豆や子孫繁栄の数の子もこれに含まれます。
その他、祝い事には欠かせない紅白なますの酢の物や鯛の焼き物なども人気があります。いずれもかつては何日も前から下ごしらえを行って各家庭で作られてきたものですが、現在ではスーパーやデパートで売り出されるものが主流となっています。
おせち料理2015人気
2014年12月7日